この記事で解決できるお悩み
- 司書の資格を取るか迷うけど、実際稼げるの?
- 図書館司書の具体的な仕事内容が知りたい
- どんな就職先があるの?
こんなお悩みのある方必見!
実際に、大学で司書資格を取得した筆者の経験を踏まえて、司書の資格や就職先について解説していきます!
結論:司書の資格だけでは収入は限定的
司書資格を持っているだけで高収入を得るのは、難しいことケースが多いです。
2024年10月現在、日本図書館協会に掲載されている求人を確認すると、図書館司書の月収は19万円台~23万円ほどとなっています。
特に、公共の図書館や教育機関で働く場合は、給与水準が比較的低めに設定されていることが多いため、資格以外にも専門的なスキルや経験を積むことが重要です。
また、図書館司書の求人数も少ないことから、司書として働くまでに時間がかかる可能性もあります。
筆者は、将来の進路が狭まることに不安があったため、
司書と併せて、社会福祉士の資格を取得できる大学を選びました!
現在は、福祉の分野で働いています♪
自分の興味や将来の進路の幅を広げるという意味でも、並行して他の資格やスキルを獲得することをおすすめします。
そもそも、司書資格って何?
図書館で専門的な仕事をするために必要な資格です。
本や資料の管理、利用者のサポート、図書館運営に関わる業務ができるようになります。
資格を持つことで、専門知識を使って利用者をサポートするプロとして働くことができます。
文部科学省HP「司書について」より↓
司書は都道府県や市町村の公共図書館等で図書館資料の選択、発注及び受け入れから、分類、目録作成、貸出業務、レファレンス、読書案内などを行う専門的職員です。司書補は司書の職務を補助する役割を担います。
司書・司書補になるための資格は司書講習を受講するほか大学・短大で図書館に関する科目の単位を履修することで取得できますが、司書・司書補として活躍するには当該自治体等の採用試験を受けて図書館に配属されないといけません。
図書館司書の仕事内容
図書館資料の選択、発注、受け入れ
図書館に置く本や資料を選び、それを注文し、届いた資料を整理して利用できるようにする仕事です。図書館のコレクションを充実させるための大切な役割です。
分類、目録作成
所蔵する資料の情報を、整理した状態で保存し、必要なときに簡単に探し出せるようにするための作業です。
具体的には、コンピュータを利用して、著者名・書名・分類・件名・出版者名・出版年等から、図書の検索ができるようになります。
貸出業務
利用者への本の貸出や、返却の受付。利用者の貸出カードと本のバーコードを読み取ることで手続きを完了する図書館が多いです。
レファレンス
図書館を利用する人が探している本や、情報を見つける手助けをする仕事です。利用者がどんな情報を必要としているかを聞き、その答えを提供したり、関連する資料を紹介します。
利用者が求める情報にたどり着けるようにサポートする、図書館の大切なサービスの1つです。
読書案内
利用者に対して、おすすめの本や、興味を持ちそうなジャンルを紹介する仕事です。利用者の好みや関心に合わせて本を提案し、読書の楽しみを広げるためのガイド役を果たします。
司書資格の取り方
司書資格を取得するための方法は、3つあります。
- 大学・短大・高等専門学校で、司書養成科目の単位を修得して卒業する
- 大学・短大・高専を既に卒業している人が、司書講習を受講する
- 3年以上司書補として勤務し、かつ司書講習を修了する
具体的な取得方法については、こちらのサイトが参考になりますので、詳しく知りたい方はご参照ください。
→スタディサプリ「学問分野別ガイド:図書館司書・司書教諭ガイド」https://shingakunet.com/syakaijin/article/trend/dc908.html
司書資格を取得できる学校の探し方
関東地方には40校以上の大学が司書資格の取得課程を提供しています(2024年時点)。
今回は、スタディサプリの検索機能を活用して、通学可能な学校を探してみましょう。
①スタディサプリの、「図書館司書を目指せる大学・短期大学(短大)の一覧」ページを開く(検索ワード”スタディサプリ 司書 一覧”等でも表示されます)
②希望する校種や、エリア・路線を選択して、検索する
③ヒットした学校の中で、興味がある学部やコースを探す。
その学部で実際に学ぶ内容や、取得できる資格に関しては、必ず学校のHPで確認しましょう!
“入学してみたら、時間割の兼ね合いで、同時に2つの資格を取ることができなかった(泣)”
なんてことのないよう、電話やオープンキャンパス等の機会を活用して、事前に確認することが大切です。
1️⃣「聖学院大学 政治経済学科」で検索する
2️⃣資格取得に関するページを開くhttps://www.seigakuin.jp/faculty/psed/shikaku/
3️⃣電話やオープンキャンパス等で、「政治経済学部の在学期間中に、簿記1級と図書館司書資格を両方取得することは可能か」確認する。
司書資格を活用できる就職先 10選
図書館司書の資格を持つ方が活用できる職場や就職先は、多岐にわたります。図書館に限らず、その知識やスキルを活かせる場は増えてきています。
公共図書館
市区町村が運営する図書館です。一般市民向けに資料の貸し出しや、情報提供を行います。イベントやワークショップなど地域活動の支援も行います。
学校図書館
小学校、中学校、高校、大学などの教育機関に付属する図書館です。生徒や教職員向けに、学習・研究支援のための資料提供やレファレンスサービスを行います。特に大学図書館では、専門的な学術資料を扱うことが多いです。
大学図書館・研究機関
大学や研究機関の図書館では、学生や研究者を対象にした高度なレファレンスサービスや、資料のデジタルアーカイブ化、学術論文の整理などを担当します。研究者のサポートに特化した仕事が多く、専門知識が必要です。
企業内図書館(コーポレートライブラリー)
大企業の中には、自社専用の図書館やリサーチセンターを持つところがあります。特に製薬会社や技術系企業、コンサルティング会社などでは、社員が専門的なリサーチを行うための資料提供や情報管理が求められます。
専門図書館
法律、医学、工学など特定の分野に特化した図書館で、専門的な資料を取り扱います。ここでは、特定分野の知識を持つ司書が重宝され、例えば弁護士事務所の図書館や病院の資料室などが該当します。
出版社・編集部
出版社や編集部では、図書館司書のスキルを生かして、書籍や雑誌の企画、編集、リサーチを行う職種があります。特に資料の収集や、読者ニーズに応じたコンテンツ制作に関わることができます。
デジタルアーカイブ事業
デジタル化が進む中で、文書や資料をデジタル形式で保存・管理するプロジェクトが増えています。ここでは、資料の分類や整理、データベース管理のスキルが求められます。
博物館・美術館
博物館や美術館の資料室やアーカイブでも、図書館司書のスキルが活かせます。歴史的な資料や美術品に関する文献管理、調査活動などが仕事の一部です。
自治体・行政機関
自治体の中には、資料の保管や提供を行う部署があり、ここでの情報管理や市民へのサービス提供に図書館司書のスキルが活用されます。
NPO・NGO団体
特定の社会問題や地域貢献活動に取り組む団体では、関連資料の収集や情報発信のために司書のスキルが役立つ場合があります。資料の整理やリサーチ活動を支援することが主な仕事です。
図書館司書のスキルは、情報収集や整理、提供という点で非常に多様な分野で活用されるため、上記以外にも新しい形の職場が増えていく可能性があります。
まとめ
図書館司書は、公共機関での正規雇用は安定した収入が見込めますが、全体的な給与水準は高くなく、”稼げる資格”とは言えません。
しかし、公共図書館だけでなく、企業内や専門図書館、デジタル分野など司書の需要は年々広がっています。
資格だけに頼らず、他のスキルを組み合わせることでキャリアの幅を広げ、高収入を目指すことができるでしょう。